「ドメイン名」の決め方

2021/10/12

自社の「ホームページ」や「メールアドレス」を持とうとした場合、「ドメイン」を取得する必要があります。

ここでは「ドメインって何?」という点と、その「名称の決め方」についてご説明いたします。

「ドメイン」とは?

「ドメイン」とは、「ネット上の住所」のようなものです。
「ホームページ」や「メールアドレス」に使う、「https://xxx.co.jp」「abc@xxx.co.jp」における「xxx.co.jp」の部分のことを指します。

この「xxx.co.jp」は、インターネットの管理団体によって管理されており、そこから「利用権」を購入する必要があります。
つまり「ドメインを取得する」というのは、好みの「xxx.co.jp」という名称を使う権利を買う、ということですね。
この権利は「有効期間」があり、「1年間権利を買う」ような形となります。(ドメインを維持していくために費用がかかります)

「ドメインの取得」は、インターネットの管理団体直截ではなく「ドメイン取得サービス」を使うのが一般的です。
レンタルサーバーを提供しているサービスであれば、ドメインも取得できることが通常です。
(Xサーバー、ロリポップ、さくらインターネット、AWS等)

では次に、その「ドメイン」の名前をつける時のヒントをお伝えしましょう。

「ドメイン」名を決める時のポイント

「xxx.co.jp」を例にとると、「xxx」部分と「co.jp」部分を決める必要があります。

「xxx」については、好きな文字が割り当てられます。
会社名やサービス名とすることが一般的ですが、何でも良いと言えば何でも良いです。
(ただし、すでに使われている文字は取得することができません。)

「co.jp」部分を決めるにあたってのポイントは下記となります。

特徴的な名称とする

サイトやサービスの特徴に合ったドメイン名とするのは、アピールできるポイントでもあります。

「.ai」「.pro」「.support」「.work」など、ユニークなドメイン名が多数あります。

※ちなみに、弊社公式サイトは「.cool」を採用しました。

安心感を与える名称とする

一般的によく使われている名称を使うと、安心感が与えられます。
「安心感」は、ビジネスでは大切なことですね。

「.co.jp」「.jp」「.com」「.org」「.net」などが挙げられます。

価格で決める

「co.jp」「.net」などによって、価格が異なります。
また、ドメイン取得サービスによっても微妙に価格が違います。

結構ピンキリ(数百円/年 〜 数万円/年)ですので、いくつかの候補から価格で決めるのもアリです。

使えないドメインもある

利用要件があるドメインもあります。

「.go.jp」は日本の政府機関や各省庁所轄の研究所に対してしか発行できない。
「co.jp」は、日本国内で登記を受けている法人にしか発行できない。

といった制限があるドメインもあります。

ただ、まずはあまり気にせずに、気に入ったものを登録しようとすれば大丈夫です。
(ドメイン取得サービスにて、取得前に説明が出てくるはずです。)

(ご参考)代表的なドメインの制約例

念のため、ドメインの過去も知っておこう

「xxx.co.jp」に決めた!重複もなく、取得できる!
となっても、一瞬お待ちください。

ドメインは有効期限が切れると、また誰でも取得可能な状態になります。

もし過去に使われたことがあり、それがマイナス要因を持つドメインだったとしたら・・・
(例えば、詐欺サイトとして使われていた、など)
検索エンジンからの流入が不利であったり、ブラックリストに乗っていたり、と残念なことになるかもしれません。

また、過去のそのドメインにリンクをしていたページがそのまま残っていることが多いので、全く別物と思ってアクセスしてくるケースも発生します。
(良い、悪いはケースバイケース)

「インターネットアーカイブ」という、過去の断面が確認できるサービスがあります。(無料で使えます)
完全に保存されているわけではありませんが、「過去が存在するか」「存在する場合、どのようなサイトだったのか」が確認できます。

FAQ

どこでドメインを取得するのがよい?

「ドメイン取得サービス」であればどこでもよいですが、「レンタルサーバー」「メール」といった各種サービスを利用する会社で取得するのが、何かと楽です。

「ドメイン」は名前の利用権だけではなく、実際に使うには様々な設定が必要となります。

例えば、「xxx.co.jp」のホームページを作成するとします。
その場合、「DNSサーバー」というものに「xxx.co.jp」は、IPアドレス「xxx.xxx.xxx.xxx」のサーバーにいけばよいですよ、といった紐付け情報を登録する必要があります。

同じ会社で取得した場合、自動でそういった対応をしてくれることがほとんどですので、非常に楽です。

「中古ドメイン」の購入はどうなの?

SEO対策として言われる一つに「中古ドメインの取得」というものがあります。
SEO対策とは「検索エンジンの上位に表示されるようにする」対策です。

検索エンジンは、そのページが役に立つ内容なのかどうかを様々な観点でチェックし、「そのドメインの信頼度」のようなものを作っています。
すでに使われているドメインの権利を譲り受けることで、最初から検索エンジンにかかりやすくする、ということを狙った対策となります。

この「中古ドメインの購入」はメリットデメリットありますので一概にどちらがよいか、とは言えません。

メリット

  • 検索エンジンからの評価が継続されるため、色々なSEO対策の効果を比較的すぐに出しやすい
    ※通常、新規ドメインでホームページを公開しても、数ヶ月はまともに検索からの流入は発生しません。

デメリット

  • 良質の中古ドメインはそれなりの価格がする(数十万円とか)
  • 悪い評価も引き継がれる
  • 元々の中古ドメインとのコンテンツジャンルが異なる場合、効果がすぐに薄れることも
  • ドメイン名を決められない

中古ドメインの購入は、「その狙い」や「メリットデメリット」をよく考えて対応することになります。

ドメイン名を変えたくなったら?

基本的には、変えない方がよいです。
そのため、よくよく考えてドメイン名を決めることをオススメします。

ドメイン名を変える場合は、新しいドメインを取得してそちらをメインとして使う、という形になります。(変更、という概念はありません)

旧ドメインから新ドメインに変更するにはノウハウも必要ですし、意外とドメインを捨てることは大変です。

避けた方がよいドメイン名はある?

あります。
「.xyz」は避けた方がよいです。

「.xyz」ドメイン自体に問題があるわけではないのですが、ドメインそのものが「怪しい」という状況になってしまっています。

安い金額で取得できることから、悪事に利用されることが多いためです。
(スパムメールや詐欺サイトなどによく使われるため)

結果的に、以下の弊害が発生することがあります。

  • メールが届かない(受信側でスパム判定されてしまう)
  • SMSにサイトURL(xxx.xyz)を記載して送ると、スパム判定される
  • ユーザーに悪質サイトと見られることがある
    (知識あるユーザーからすると、.xyz?怪しくない?と思われる)
  • ネットワークでブロックされやすい
    (企業ネットワークだと、.xyzサイトへのアクセスを遮断していることが多い)

ビジネスとしては弊害が大きすぎますので、避けた方が無難だと考えます。

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