Windows 11にアップデートすべき?

2021/10/12

2021年10月5日にリリースされた「Windows 11」。

個人利用のPCであればさておき、ビジネス利用しているPCで不具合が出ると業務に支障がでます。

Windows10 → 11 にアップデートするかどうかの、1つの考え方をご紹介します。

Windows 11 へのアップデートで気にすべき点

基本的には「業務で使うアプリが動作するか」「周辺機器が動作するか」に尽きます。

今回のWindows 11は、過去のWindowsメジャーバージョンアップに比べると「比較的ゆるやかなもの」です。
過去はOSを根本的に作り替えていたことが多いですが、Windows 11は「Windows 10 バージョン21H2」を急遽「WIndows 11」にした、というような節があります。
つまり、根本的な部分はWindows 10とさほど違いがないため、アプリの互換性においても問題になるケースは少ないと考えられます。

なお、Windows 11で無くなった機能や変更された機能があります。
その点にはご注意ください。

例えば、Internet Exploreが完全に削除されています。
Internet Exploreでないと動作しないサイトがまだ存在しますので、注意が必要です。
(Microsoft EdgeにIEモードは存在します。ただし、IEモードで該当サイトが動作するかの保証はありません。)
※なお、IEに関しては、Windows 10であっても「2022年6月以降にWindows Updateを行うと、IEが起動できなくなる」予定となっております。

いずれにせよ、お試しで1台 Windows 11へのアップデートを行い、一通りの業務を実施してみるのが手っ取り早いです。
(しっかりとバックアップをしておけば、Windows 10に戻すことは可能です)

Windows 11に(早めに)アップデートするメリットは?

Windows 11 リリース時点ですと、正直、あまりないと考えられます。

  • デスクトップのデザインがやや変わった
  • 細かな使い勝手が向上している

あたりかと思います。

ウリであった「WIndowsでAndroidアプリが動かせる」機能については、まだリリースされておりません。
(もっとも、そういったニーズがあるのかは不明ですが・・・)

Windows 10のままじゃダメ?

最新のOSを使わないと問題となる点は、「セキュリティ」と「新しいアプリ等の互換性」となります。

以下より「まだしばらくはWindows 10で問題なし」と考えてよいと思います。

セキュリティ

Windows 10のサポート終了日は「2025年10月14日」となります。
WIndows 10の最新版にアップデートし続けるかぎり、上記タイミングまでセキュリティ面の更新が行われます。
(半年に一度の大型アップデートは実施する必要があります。これは今までも同様です。)

つまり、まだ当分の間、Windows 10でもセキュリティ対応はなされるわけです。

新しいアプリ等の互換性

過去の様々な状況を考えると、Windows 10のサポートが終了するまでは、アプリにおいてもWindows 10のサポートは行われるものと考えられます。

使えないとすると「Windows 11にしか存在しない機能を使ったアプリ」になると思われます。

サポートしていると明言されなくとも、上述した理由より、Windows 10で動かないということはあまりないと考えられます。
(ただし、業務的に「サポートが明言されていないと困る」といったケースだとダメですね。)

その他、気になる点

販売端末がWindows 11だけになっていく

近い将来、市販のPCはWindows 11が標準モデルとなっていくでしょう。
端末追加や、端末故障時に新たに購入する場合、Windows 11を選択せざるを得ないかもしれません。

その時にWindows 11での業務確認ができていないと、少しアタフタする可能性はあります。
検証だけは早めに実施できるとベターです。

MicrosoftのRPA「Power Automate Desktop」が標準搭載

Windows 10でもインストールすれば使えましたが、Windows 11では標準搭載されました。
インストールなどの手間なく利用できるのは魅力的です。

「Power Automate Desktop」を業務で活用していくのであれば、Windows 10にいちいちインストールするよりも、WIndows 11を社内標準端末としてしまった方が管理が楽かもしれません。

個人的所感

お試しで1台 WIndows 11にアップデートしてみました。

Windows 10 → 11 へのアップデートは、約1時間といったところでした。(ダウンロード開始〜インストール完了、デスクトップが使えるようになるまで)

少し使ってみたレベルですが、業務的な専用アプリ等を使わない限りは「まず動作に問題はない」との感触です。
※Windows XP頃からの古いツールの挙動が少しおかしい程度です。

が、やはりWindows 11である必要姓もあまり感じません。
GUIが変わった分、少し戸惑いがある程度です。

将来的にWindows 11になるのは間違いないものの、目先は様子見でOK、できれば検証くらいは実施しておこう、といった方向感かと思いました。

※当内容においては何かを保証できるわけではありませんので、ご了承ください。

サポートいたします

弊社では、Windows 11化の方法の検討から検証、アップデート対応まで、様々な対応をサポートすることが可能です。
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