【手順】二要素認証を手軽に!1Passwordを活用しよう

2022/04/13

セキュリティを強化したい。

セキュリティ対策は様々な方法がありますが、基本的には面倒なことです。

しかし、間違いなく強固になり、かつ簡単に行える方法があります。

それは「二要素認証」(二段階認証)を使用することです。
※使用できるかどうかは、サービス提供側が実装しているかどうかによります。

しかし、この一番のデメリットは、認証の手間が増えるということ。(純粋に、面倒・・・)

ところが「1Password」というサービスを使うことで、認証の手間をほとんど変えずに「二要素認証」を使うことができます。

もし「二要素認証」を利用していない方がいらっしゃいましたら、是非とも、当方法もご検討ください。

※各サービスの「二要素認証」利用自体は、基本無料かと思います。(有料となるサービスは見たことがありません)

この記事で得られること

「二要素認証」が何かが分かります

「1Password」を利用した時のメリットデメリットが分かります

「1Password」での設定方法が分かります
設定手順に移動 >>>

「二要素認証」って?

通常、システムにログインする際は「ID」と「パスワード」の2つを使います。
それに加えて、他の「本人しか知り得ない」情報を使って認証をするのが「二要素認証」です。

よくあるのが「Google Authenticator」「Microsoft Authenticator」のような、ワンタイムパスワードを発行するアプリをスマホにインストールし、設定する方法です。

「二要素認証」を設定したサービスでは、「ID」「パスワード」を入力後に、ワンタイムパスワードも追加で求められます。

この仕組みのメリットは「圧倒的なセキュリティ強度の強化」にあります。

ハッキングする方法がないわけではありませんが、かなりの高難易度です。
「ID」「パスワード」のみと比べて、圧倒的に不正ログインを防げる仕組みと言えるでしょう。

大きな手間を省きつつ、セキュリティ強度をグンと上げる方法

しかし、毎回の認証が手間なのです。
ログインのたびに、スマホを取り出して、認証アプリ(Google Authenticatorなど)を起動して、表示された数字を入力・・・
セキュリティのためとは言え、正直面倒です。

そこで、パスワードマネージャーである「1Password」というアプリの出番です。

有料サブスクサービスですが、圧倒的な利便性で、使い始めると手放せなくなると思います。
(個人だと、$2.99/月〜)

Windows、Mac、iPhone、Android、Linux、ChromeOSなど、クロスプラットフォームでの利用が可能です。

「ID」「パスワード」を管理しておけるパスワードマネージャーですが、バージョンアップにより「二要素認証」の登録もできるようになりました。

なお「Google Authenticator」などの認証アプリで使う「二要素認証」の代替となります。
SMSやメールにワンタイムパスワードを送信したり、独自アプリ(金融機関系に多いでしょうか)によるワンタイムパスワードの代わりになるものではありません。

「1Password」の利用イメージ

そもそものパスワードマネージャ(1Password)の利用イメージです。

インストールなどを済ませておくと
ブラウザなどにて「ID」「パスワード」を入力するエリアを検知すると「(1Password内に保存している) ID、パスワードを入力」してくれます。

この入力する時に「1Passowrdのマスターパスワード」や「利用端末の指紋認証/顔認証」といった本人確認を行うことで、インストールした端末でのセキュリティを担保しています。
iPhoneなどの顔認証端末に入れておくと、驚くほどスムーズにログインができます。

以下の赤枠部分をタップするだけで、顔認証され、自動入力できるわけですね。

この入力する項目に、「二要素認証」のワンタイムパスワードも含めることができるわけです。

「1Password」利用時の注意点

通常はスマホにインストールした認証アプリを利用しますが、それと比べた時の「1Password」利用のメリットデメリットです。

メリット

  • とにかく楽
    一番の目的ですね。
    「ID」「パスワード」に加えて「ワンタイムパスワード」まで入力してくれます。
    うまく入力できない場合でも、クリップボードにコピーされていますので、ペーストすることで値の入力が可能です。
  • 複数台で共有可能
    スマホに認証アプリをインストールする場合、スマホ1台に対してしか設定できません。
    スマホの物理的な紛失や故障時は、「二要素認証」を登録したサービスすべてで再設定することになります。
    しかし「1Password」に登録すると、「1Password(クラウド上)」が「スマホ」に該当します。
    「1Password」をインストールした端末であれば、どれでも同じ情報が取得できるようになります。

デメリット

  • セキュリティ強度はやや劣る
    「ID」「パスワード」「二要素認証」の全てを「1Password」に登録する形になります。
    「1Password」にログインされてしまうと「二要素認証」の意味がなくなります。
    なお、第三者からの「1Password」自体の不正ログインを防ぐ手立てはとられています。
    「1Password」自体へのログインも「二要素認証」が必要ですし、その他、様々な情報を用いた不正ログインへの対処もされております。
    「二要素認証」を使わないケースと比較すると、圧倒的に安全だと考えられます。
  • 有料のサービス
    もしかすると、この点が一番のハードルかもしれません。
    コスト、利便性、セキュリティ強度のバランスは、最終的にはご自身で判断ください。
    「1Password」自体も、継続したセキュリティ対策を行っていく必要があります。
    立ちゆかなくなる可能性がある無料サービスよりも、個人的には安心できると考えています。

「1Password」への二要素認証の登録

手順は簡単です。

二要素認証」を利用する各サービスで設定する際に、「1Password」上の該当するログイン情報の編集画面にて作業をするだけです。

以下は、iPhoneの「1Password」画面です。

「新しいワンタイムパスワードを追加」をタップ

 

QRコードをタップ

QRコードをタップするとカメラが起動します。

そちらで、各サービスの「二要素認証設定用のQRコード」を読み込んで設定してください。

 

利用する!

以降、ブラウザなどで利用する際に、「ID」「パスワード」を入力後、「ワンタイムパスワード」が入力されるようになります。
また、うまく「ワンタイムパスワード」へのコピペができない場合でも、クリップボードに保存されますので、ペーストすれば簡単に入力ができます。

蛇足

「1Password」ログインの二要素認証に「1Password」を使わないこと

「1Passowrd」自体にログインするために、二要素認証の設定が必要になります。

しかし、この設定を「1Password」にはしないようにしましょう。

金庫の中に鍵を入れて締めるようなものです。笑

素直に「Google Authenticator」といったアプリをお使いください。

「1Password」以外にないの?

パスワードマネージャーにも、いろいろなサービスがあります。
もしすでにお使いのサービスがあるようでしたら、そちらで「二要素認証の保存」ができないかどうか、ご確認ください。

弊社では「1Password」を活用しておりますのでご紹介しておりますが、その他のサービスがオススメできないわけではありません。
「1Password」をご契約されても、弊社にメリットはまったくありません。笑

「Google Authenticator」などは、スマホ1台にしか登録できないの?

実は、厳密に言うと「複数台可能」です。

各サービスにおいて「二要素認証」を設定する際に、「二要素認証」用のQRコードが表示されるかと思います。
その(1つの)QRコードを、複数のスマホから同じように設定するのです。
※別のQRコードに表示変更してはダメです。

設定した全てのスマホで「同じワンタイムパスワード」が表示されていれば成功です。

なお、後から追加することは不可能です。
再設定などでもう一度QRコードを読み込むタイミングを作り、一気に設定するようにしてください。

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